広島湾のゴミ
2010年11月13日に包ヶ浦で、勉強会がありました。
海岸線の漂着ゴミ、汽水域の生き物、宮島の生き物の問題(鹿、矮小化植物)について学びました。
このページでは「広島湾のゴミ」について紹介します。



問1.それぞれのゴミは何か分かりますでしょうか? 全10問(答えは下記です。)


参考画像 牡蠣(養殖)筏のフロートや筏(竹)

問2.このようなフロートゴミが宮島の海岸に何個あるでしょうか? (答えは下記です。ヒント:私はショックを覚えました。)



回答

問1.
@ 釣り具 浮き(プラスチック)        A 生活雑貨 日焼け止め容器(プラスチック)
B 食品容器 多分豆腐用(プラスチック)     C 海綿(生物)
D 烏賊ふね(生物)              E 恐らく散弾銃用の弾ホルダー(プラスチック)
F 牡蠣養殖用パイプ(プラスチック)      G 漁具 フロート
H 殺虫剤スプレー缶(金属、薬剤)       I 釣り具 釣り糸(プラスチック)

マナーの問題、強風などの自然現象など理由はともかくこういったものがあります。

海岸で特に目立ったのが、Fの牡蠣養殖用パイプです。なんぼでもころがっています。

 このゴミは広島湾特有だそうですが、遠くは下関辺りでもみつかる事があるそうです。
 30年位前には竹だったはずですが、竹なら分解もプラスチックよりは早いはずです。
 実現できたら、山を浸食している竹の領域拡大を抑える事ができるかも。簡単ではないかもしれませんね。

Eの「散弾銃用の弾ホルダー」は広島で猪や熊の猟が盛んな事の裏返しだろうとの事。
 弾は鉛から鉄に変え、環境配慮は進めているようですが、まだ課題がありますね。
 そう言えば、湯来町,佐伯町などの西北部の山で、林道や登山道から赤いヤッキョをたまに見かけますね。

日本の農業と似たように「問題だと判っていながら何もしない」という習慣とは決別しなければならない時期が訪れている ように思います。

これらゴミも一部では漁礁のような役割をしているところもありますが、 ゴミはゴミで生態系や環境に悪い影響を与えている事は疑いようが無いでしょう。

似たような事ですが、西部開発埋立では海中にあった1m以上のヘドロを除かずに土を盛った事が地盤沈下という現象の原因でしょうね。

「コスト優先で事業や開発をしてきた事の付けをそろそろ払わなければならない」という事でしょうか。

問2.
宮島の磯・生き物調査団」の船、セスナ、陸からの調査(集計中)によりますと、 神の島「厳島」の海岸には牡蠣筏の放置フロート(ゴミ)が1000個以上あるそうです。

世界遺産, 国立公園の「宮島」の現状を知って、「何ができるのだろうか」、「このサイクルを止めるには」などと 考えさせられる事柄でした。

「富士山」が世界遺産にならなかった原因が「不法投棄のゴミ」ならば、 「宮島(厳島)」が世界遺産でなくなる可能性もありますね。


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